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2007/10/07

[2007 Autumn] 射チョウ周遊伝 第2話 二つの寺

寧波の朝

朝から雨である。台風情報を確認すべくTVをつけたが、あの広い大陸の大雑把過ぎる衛星写真(?)、強風に飛ばされそうになりつつも女性キャスターが必死でレポートしている場所がどこだかわからない映像、観光地のCMが大きく映し出されて各地の天気はテロップですばやく流れていくため瞬きすらできない天気予報と情報として役に立たないものばかり。とりあえず朝食だな。 朝食は、例によって例のごとくバイキング。パンやシリアルという洋風からマントウや粥の中国風まで。味噌汁はないものの、朝から焼きそばや炒飯、肉炒めなどボリュームのあるものも準備されている。もちろん一通り食べてみますが、いつも気に入るのはシンプルなマントウ。場所やホテルによって大きさはまちまちだが、このほんのりと控えめな甘さがおいしい。ついでにお粥に腐乳も入れて、といつもより多く食べております。


天一閣


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本日最初の観光は天一閣。明代のお役人範欽が書籍を収集し、その保存のために立てた邸宅である。こういう人がいるからこそ、焚書坑儒やら幾度もの戦乱に見舞われても書は残り文化が受け継がれていくのだろう。が、ぶっちゃけ程度は低い*1が同じ本オタクとして「蔵書のためにこんな邸宅建てやがって、うらやましいぞこのやろう」なのである。


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庭園には間の抜けた猫のような虎の石像。塀のレリーフには三国志の名場面。自家用の劇場。どれをとっても贅を尽くしている上に、書籍の管理はかなり厳重。この欽ちゃんの書籍への入れ込みっぷりはすごいが、それを凌駕するものがこの天一閣にはあった。それは

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麻雀博物館



いや、瀟洒な庭園を歩き亭を巡り門をくぐるといきなり

1m四方はあるサイコロがどーん
石畳の敷石が麻雀牌
建っている石柱が点棒

ですから驚きますよ。展示されている麻雀牌の中には水滸伝の人物入りのものもあり「あぁトランプの絵柄が水滸伝みたいなものか」と思ったが、岡崎先生の解説によると実はその逆、水滸伝人物カードから麻雀牌のように変化していったらしいのだ。つまり、最初の麻雀は水滸伝トレーディングカードゲームのようなものだったらしい。よく考えるとそれってドラえもんドンジャラみたいなものではないか?つまりドンジャラは麻雀よりも起源に近い形なのかも知れん。とアホな事を考えながら早くも本日の昼食に向かう。朝食を食べ過ぎなければよかった。

天童寺

昼食は石浦假日漁港。店名のとおり昨日の夕食に引き続き海鮮中心。まぁ中華は何食ってもウマーなので問題ない。が、食べ過ぎて太るという落とし穴があるので注意しなければならない。午後もバスに乗って観光だからビールも控えないとね。 食事を終えて再びバスへ。雨は相変わらずだ。このあたりの山すそは竹林に覆われている。生まれ育った田舎もそうだったのでなんだか懐かしく感じる景色だ。

さて天童寺。曹洞宗の開祖道元禅師が修行した寺として日本にもゆかりが深い寺である。中国の寺は黄色を基調とした建物で、僧侶の衣服も黄色が多く、少林寺をはじめとした映画などでなれて入るがやはり違和感がある。タイなどでもお坊さんの衣服は黄色を基調としているし、日本でも高位のお坊さんは黄色系の袈裟だったりするので、日本で見かける黒い袈裟は、仏教全体から見ると少数派なのかもしれない。
落ち着いたたたずまいの建物の中に鎮座ましますのは、金ピカの仏様。しかも太鼓腹だったり満面の笑みだったり。以前にも見たことがあるので予想通りといえばそうなのだが、やはり違和感。でもこんな仏様を拝めばなんだか幸せな気分になれそうだ。

阿育王寺

たしか阿育王と書いて、アショカ王と読むように習った気がします。たしかアショカ王は仏教をかなり優遇した王だったはずだから、寺院の名前になっていてもおかしくはないだろう。 堂内では僧侶や信者の方々のお勤めの最中であった。歌うような節回しの経にあわせて、全員が膝を付いて礼拝しては立つ、を繰り返している。私たちのそばにいた観光客と思しき方々も実は信者のようで、皆膝を折って熱心に祈っている。この神聖な雰囲気になれない私たちは、次のお堂の見学へ。風雨はますます強くなり、中庭の木の枝が折れて飛ばされて驚く。


書を求め街に出よう


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本日の観光は以上の3箇所で終わり。時間もあるので夕食までの間街に出てみようということになった。風雨が強いのが心配だが、大きなショッピングセンターのある天一広場がホテルから近いと聞いて行ってみることにした。希望者は岡崎先生をはじめ10人近い。みんな好きだなw

もちろんショッピングといってもブランドなどではなく、ふつうのスーパーマーケットで面白いものを探したり、書店で武侠モノを探したり、CDショップで武侠モノを探すのが目的である。しかしここのショッピングセンターは広い。広すぎる。書店は小さいものしか見つけられず、巨大なスーパーマーケット(たぶん外資系)に入ってみる。体に悪そうな色のグミキャンディーや甘そうなドリンク、量り売りの米などを見て歩いていると、隅っこにCD+DVDコーナーを見つけた。それほど多くはないが、ワゴンセールをやっている。ワゴンの中には薄っぺらいプラスティックフォルダに入ったDVDがあるのだが、数が多すぎて全部見ていたら夕食に間に合わない。棚に古龍原作ドラマのDVDBOXを見つけたが、リージョンが違うDVDを再生する環境がないので諦めた。VCDなら即買いなんですが。

スーパーを出ると大雨。しばらく待っていれば小降りになるだろうと同行者が主張するので待っていたが止みそうにない。諦めて傘が役に立たない土砂降りの中をホテルに戻る。しかしこんな雨でも現地の人は普通に買い物してるのね。

あ、写真は雨宿り中に見つけたファストフード「真功夫」。キャラクターがブルース・リーっぽいのだが、そうなんだよね。やっぱり。


夕食


この雨なので、夕食はホテルの中のレストラン。きれいに折られた布ナプキンはあるし、なんだか今までのレストランの中で一番高級そうだ。食事は海鮮中心だが、やや辛目の味付けのものが多い。麻婆豆腐も山椒の味がきいた本格的なもので、いつもよりおいしくいただきました。


寧波スリング


食事後、飲み足りないという岡崎せんs…いや、もっとお話を楽しみたいという皆さんでホテルのバーへ。
といってもバーは雰囲気がちょっと違うようだったのでラウンジへ。ビールに飽きている面々はカクテルを注文。私はロングアイランドアイスティーを。しかし出てきたのはどう見ても何口飲んでも薬っぽいウォッカのような酒を気の抜けたコーラで割ったものでした。なんか違う。いやかなり違う。周囲を見回すと、カクテルはことごとく毒々しい色だったり、何か違うレシピだったり。まぁそれはそれで楽んで飲んでましたが



*1:低いというか違いすぎw


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コメント

まだ寧波の話までしか書いてないのに、神鵰侠侶城の話は…イカンでしょうね。

先日は楽しい会をありがとうごさいました。ほぼ全員が来るとは思っていませんでした(^。^))。
また機会があったら行きたいですね。

この日、時間があったものの台風では、思うようには観光ができず……。でも付近を散歩されたんですね。わたしもあの川をずっと歩いて二つめの橋まで言ってきました。
旅行記は、ようやく皆さんと別れたところまで来ました。これからはひとり旅の話になります。

崆峒派武術なるものが現実にあるんですね。びっくりしました。どんなものなんでしょう。特徴など、どこかに書いてありますか。(この字は表現できるのかな)

投稿: たくせん(謫仙) | 2007/11/05 17:36

たくせんさん。
ご訪問ありがとうございます。先日はお疲れ様でした。
杭州の一人旅行記も楽しみにしております。

崆峒派武術ですが、特徴は女性的な柔らかい動きが多いこと、
奇兵というのか、扇子などの武器ではないものや
峨眉刺などの暗器を使った套路(型)が多いのが特徴です。
詳細は、公式サイトを参照いただければと思います。

崆峒派武術協会公式サイト
http://homepage2.nifty.com/koudouha/

投稿: goggles | 2007/11/06 08:01

なるほど、詳しいことは判りませんが、イメージが……。
それにしても、名前だけでなく、実際に伝わっているのが驚きです。
日本でも古武術が伝わっているので、不思議ではありませんね。

投稿: 謫仙 | 2007/11/08 10:49

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